2024年10月15日、研究助成機関のコンソーシアムであるcOAlition Sが、オープンアクセス(OA)を推進するイニシアチブであるPlan Sの学術コミュニケーションに与える影響に関する調査報告書“Galvanising the Open Access Community: A Study on the Impact of Plan S”を公開しました。
2018年9月の発表から5年経過時点のPlan Sの影響を評価する初の調査で、定量的及び定性的分析による評価が行われています。また、それらの結果から得られた知見を踏まえ、Plan SとcOAlition Sがおおむね目標に達した分野と達しなかった分野についての検証も行われており、Plan Sの影響力を強化し、資金提供者間の連携の効果を高めるための推奨事項も提示されています。
cOAlition S announces the release of an independent study on the impact of Plan S(Plan S, 2024/10/15)
https://www.coalition-s.org/coalition-s-announces-the-release-of-an-independent-study-on-the-impact-of-plan-s/
de Castro, Pablo et al. Galvanising the Open Access Community: A Study on the Impact of Plan S. Zenodo, 2024.
https://doi.org/10.5281/zenodo.13738479
参考:
cOAlition S、2023年の年次報告書を公開 [2024年03月01日]
https://current.ndl.go.jp/car/210618
船守美穂. 動向レビュー:即時オープンアクセスを巡る動向:グリーンOAを通じた即時OAと権利保持戦略を中心に. カレントアウェアネス. 2023, (358), CA2055, p. 15-23.
https://current.ndl.go.jp/ca2055
船守美穂. プランS改訂版発表後の展開―転換契約等と出版社との契約への影響. カレントアウェアネス. 2020, (346), CA1990, p. 17-24.
https://current.ndl.go.jp/ca1990