東京大学、紙のマンガの読書効果を脳科学で実証した研究成果を発表:電子書籍より脳活動が省エネ化

2026年6月4日、国立大学法人東京大学が、紙のマンガの読書効果を脳科学で実証した研究成果についてウェブサイト上で紹介しています。

同大学大学院総合文化研究科の酒井邦嘉教授の研究チームが、漫画雑誌等の出版社である株式会社コアミックスと共同で実施した研究です。

心情理解を要するマンガを読書の対象として、紙の本と電子書籍で読んだ後に脳活動を調べたところ、読書時と内容に関する問題解答時の両方で、紙のほうが脳活動の省エネ化(脳の余分な活動を抑えること)をもたらすことが分かったとあります。

【研究成果】紙のマンガの読書効果を脳科学で実証─デジタル書籍より左脳と右脳の活動が省エネ化─(東京大学 大学院 総合文化研究科・教養学部, 2026/6/4)
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/20260604030000.html

Umejima, Keita; Sunada, Yuki; Sakai, Kuniyoshi L.. Manga reading on paper vs. digital devices: Prospective effects on core and supportive integration processes in the brain. PLoS One, 2026, 21(6).
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0349778

参考:
文部科学省、デジタルな形態を含む教科書の発行・採択等の指針に関する検討会議(第1回)の配布資料を公開 [2026年04月17日]
https://current.ndl.go.jp/car/277520

E2605 – デジタル社会と子どもの読書に関するシンポジウム<報告>
カレントアウェアネス-E No.458 2023.06.15
https://current.ndl.go.jp/e2605

公益財団法人文字・活字文化推進機構、冊子「いま、なぜ「紙」の教科書なのか」を公開 [2022年10月05日]
https://current.ndl.go.jp/car/46946