オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)と大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)、共同で「米国化学会による著者最終稿の公開費導入に対する反対声明」を公表

2023年11月10日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)と大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が、共同で「米国化学会による著者最終稿の公開費導入に対する反対声明」を公表しました。

米国化学会(ACS)が著者最終稿を公開猶予期間なしに機関リポジトリ等で公開する場合の費用(Article Development Charge:ADC)を導入したことに反対するものです。

声明の中では、ACSやそのほかの出版社に対し、研究者や大学が科学的成果を公開する際に、不必要な金銭的負担を設けることなくオープンアクセスを実現するため、透明で公平かつ持続可能な財務モデルを採用することを強く求めるとしています。

「米国化学会(ACS)による著者最終稿の公開費導入に対する反対声明」を公表しました(JPCOAR, 2023/11/10)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/news/2023#news_20231110
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/records/2000337
※二つ目のURLは共同声明の詳細です。

JUSTICEとJPCOARは共同で「米国化学会(ACS)による著者最終稿の公開費導入に対する反対声明」を公表しました。(JUSTICE, 2023/11/10)
https://contents.nii.ac.jp/justice/news/20231110

参考:
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、米国化学会(ACS)による“Article Development Charge”導入に関して意見を表明 [2023年10月31日]
https://current.ndl.go.jp/car/194844

オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)とOpen Access Australasia、米国化学会(ACS)による新しいオープンアクセスオプションに関して声明を発表 [2023年10月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/194251

米国化学会(ACS)、エンバーゴなしで論文をグリーンオープンアクセス(OA)で公開するための新オプションを導入 [2023年10月13日]
https://current.ndl.go.jp/car/193997