E256 – NDIIPPで協力者プログラムを採択(米国)

カレントアウェアネス-E

No.46 2004.10.20

 

 E256

NDIIPPで協力者プログラムを採択(米国)

 

 米国議会図書館(LC)は,9月30日,全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム(NDIIPP;CA1502参照)の一環として,8つのプログラムに総額1,500万ドル(約16億5千万円)を助成すると発表した。これらは,2003年に募集した,デジタル情報保存協力者ネットワークへの応募プログラムから採択したものである。採択されたプログラムには次のようなものがある。

  • ドット・コム草創期のビジネス情報の保存(メリーランド大学ロバート・H・スミス経営大学院等)
  • 教育テレビ番組の保存(米PBS公共テレビのニューヨーク局WNET等)
  • 世論調査や統計データなど社会科学の調査データの保存(ミシガン大学に本部を置く政治・社会調査のための大学間コンソーシアム(ICPSR)等)
  • 地図や航空・衛星写真,人口統計など地理空間情報のリポジトリの構築(アレクサンドリア電子図書館を運営するカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校等)

 後世の人々が利用できるように,文化的・歴史的価値のある,失われやすいデジタル情報を長期保存していく責任を,これらのプログラムに携わる機関は共有する。

Ref:
http://www.loc.gov/today/pr/2004/04-171.html
http://www.digitalpreservation.gov/index.php?nav=4
今野篤. デジタル情報の長期保存の政策−アメリカと日本. 情報の科学と技術. 54(9), 2004, 447-452.
CA1502