カレントアウェアネス-E
No.35 2004.04.21
E190
2つのデータベース保護法案が相次いで下院へ(米国)
データベースの権利保護法案「データベース及び情報収集物不正利用防止法案」(H.R.3261)が下院司法委員会を通過したことは既報(E172参照)のとおりであるが,下院エネルギー・通商委員会に付託されていた別のデータベース保護法案「2004年消費者情報アクセス法案(Consumer Access to Information Act of 2004)」(H.R.3872)も3月16日,下院本会議の議事日程表に登載された。H.R.3872はデータベースの不正利用の範囲をH.R.3261より限定するとともに,民事訴訟を認めず,連邦取引委員会による監視という方法を採るのが特徴である。
米国図書館協会はH.R.3872に対して歓迎の意を表しているが、2つの法案が相次いで下院本会議の議事日程表に登載されたことで,利害関係者間の見解の相違が際立つ結果となり,いずれの法案も今年中に成立するのは難しいのではないかとの見解を示している。
Ref:
http://www.ala.org/Template.cfm?Section=news&template=/ContentManagement/ContentDisplay.cfm&ContentID=59788
http://www.ala.org/ala/washoff/washnews/news2004/13mar08.htm
http://www.libraryjournal.com/article/CA403557?display=NewsNews&industry=News&industryid=1986&verticalid=151
E172