E104 – 図書館専門家が見たイラク文化施設の現状と課題

カレントアウェアネス-E

No.19 2003.08.06

 

 E104

図書館専門家が見たイラク文化施設の現状と課題

 

 ユネスコはイラクの文化施設の現状を調査するために,6月27日から7月6日まで,各国の専門家により構成された使節団を再度派遣した。初回の派遣では参加が認められなかったフランス国立図書館のアルヌー(Jean-Marie Arnoult)氏(E091参照)も,図書館の専門家として活動を行った。

 アルヌー氏は調査終了後に作成したレポートで,図書館建物の再建,コレクションの再構築,専門家の養成,行政機構・法制度の整備の必要性を提起し,イラク国立図書館等については個別に具体的な対応策を示している。また,同氏はその中でイラクの貴重な手稿コレクションはほぼ無事であると判断しながらも,それらが適切な状態で保存されるよう早期に適切な処置を講じるべきであると述べている。

Ref:
http://www.ifla.org/VI/4/admin/icbs-iraq.htm
http://www.ifla.org/VI/4/admin/iraq2407.htm
http://www.ifla.org/VI/4/admin/iraq3006.htm
E091