カレントアウェアネス-E
No.16 2003.06.18
E091
ユネスコのイラク復興使節団に図書館専門家不在
5月15日〜20日に,主な文化施設の復旧作業や現地の博物館員等の活動再開の支援を目的として,ユネスコからイラクへ専門家の使節団が派遣された(E082参照)。英国図書館・情報専門家協会(CILIP)の発表によれば,当初,フランス国立図書館のアルヌー(Jean-Marie Arnoult)氏が参加する予定であったがビザが発給されず,そのため使節団は図書館の専門家が不在のまま活動を行うこととなった。同氏の仏国籍が原因と推測されている。CILIPは,この事態を図書館の復興作業を阻害するものとして強く批難した。
イラクの図書館・文書館の被害状況は未だ把握できていない箇所が多く,同国の図書館は早急の援助が必要な状態にある。CILIPはまた,イラクの図書館と情報サービスの復旧に向けて国際的に尽力することを約束している。
Ref:
http://www.cilip.org.uk/news/2003/210503.html
http://portal.unesco.org/en/ev.php@URL_ID=12221&URL_DO=DO_PRINTPAGE&URL_SECTION=201.html
http://ipsnews.net/interna.asp?idnews=18427
E082