2007年8月3日、イェール大学のカッシング・ホイットニー医学図書館(Harvey Cushing/John Hay Whitney Medical Library)とクライン理学図書館(Kline Science Libraries)が、BioMed Centralへのオープンアクセス・メンバーシップを打ち切ることを発表しました。
BioMed Centralのオープンアクセス・メンバーシップでは、著者が支払うべき出版費用を図書館が一括して支払い、出版と同時にオープンアクセス誌として公開するシステムを採用していますが、発表では、このようなビジネスモデルは、論理的・規模的な選択肢に基づく、長期的な採算基盤を示すことに失敗していると指摘しています。なおBioMed Centralが利害関係者が平等にコストを負担する、新たなビジネスモデルを提示できれば、財政支援を再検討することも、発表では指摘されています。
ちなみにイェール大学図書館は2005年に4,658ドル(約55万円)の請求を受け、翌2006年には請求金額が一気に31,625ドル(約380万円)に跳ね上がり、さらに2007年には34,965ドル(約415万円)になったそうです。
Library drops BioMed Central’s Open Access membership
(医学図書館のニュースより)
http://elibrary.med.yale.edu/blog/?p=495
Library drops BioMed Central’s Open Access membership
(理学図書館のニュースより)
http://www.library.yale.edu/science/news.html
Yale drops its BMC membership
(Peter Suber, Open Access News 2007年8月4日記事より)
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2007_07_29_fosblogarchive.html#3923972181643293799