米・ITHAKA S+R、大学内全体の研究データに対するサポートサービスプロジェクトを開始

2022年9月6日、米国のITHAKA S+Rが、大学内全体の研究データに対するサポートサービスプロジェクトを開始することを発表しました。

発表によると、プロジェクトは2023年から2年間の予定で、最大15機関が参加します。行動指向の研究と個別コンサルトの組み合わせにより、大学内全体で連携したデータサポートサービスの実施を成功させるための基礎を作るとしています。

背景として、図書館は、大学内で最も研究データのサポートサービスを提供しているものの、同様のサービスは、学内のIT部門やリサーチ・コンピューティング・センター等でも行われており、その非効率性が指摘されているほか、米国の連邦政府が、資金提供するすべての研究のデータの公開を義務づける方針を示したことから、一貫性のある包括的なデータ支援サービスの提供の必要性が高まったとしています。

Coordinating Research Data Support Services Across Campus : Announcing the Launch of a New Cohort-Based Research and Consulting Project(IthakaS+R, 2022/9/6)
https://sr.ithaka.org/blog/coordinating-research-data-support-services-across-campus/

参考:
米・Ithaka S+R、ビッグデータを用いた研究の手法や必要な支援等についての調査結果を公開:大学図書館等の関係者に向けた推奨事項も提示
Posted 2021年12月2日
https://current.ndl.go.jp/node/45271

米国大統領府科学技術政策局(OSTP)、連邦政府から助成を受けた研究の成果の即時公開を求める政策指針を発表
Posted 2022年8月29日
https://current.ndl.go.jp/node/46729