米国図書館協会(ALA)と北米研究図書館協会(ARL)、人種的公平のための文化的成熟に関するフレームワークの最終版を公開

2022年8月22日、米国図書館協会(ALA)は、人種的公平のための文化的成熟に関するフレームワーク“Cultural Proficiencies for Racial Equity: A Framework”の最終版が理事会で承認されたと発表しました。

ALAとARL、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、米国公共図書館協会(PLA)が“Building Cultural Proficiencies for Racial Equity Framework Task Force”を立ち上げ、2019年9月から策定を開始したとあります。

発表の中で、同フレームワークは、人種差別の性質とその現れについて、個人・組織・システムレベルでの知識や理解を促すためのガイドであり、理論的かつ実践的なツールであると述べられています。図書館における白人至上主義・白人特権・人種差別に対する取組や調査、説明責任・評価・実施、セクター横断的な文化的成熟の向上、反人種差別主義者的リーダーシップの4つのフレームが示されています。

ALA/ARL approve Cultural Proficiencies for Racial Equity: A Framework(ALA, 2022/8/22)
https://www.ala.org/news/member-news/2022/08/alaarl-approve-cultural-proficiencies-racial-equity-framework

ALA/ARL Approve Cultural Proficiencies for Racial Equity: A Framework(ARL, 2022/8/23)
https://www.arl.org/news/ala-arl-approve-cultural-proficiencies-for-racial-equity-a-framework/

Cultural Proficiencies for Racial Equity: A Framework [PDF:27ページ]
https://www.ala.org/advocacy/sites/ala.org.advocacy/files/content/diversity/ALA%20ARL%20Cultural%20Proficiencies%20for%20Racial%20Equity%20Framework.pdf

参考:
米国図書館協会(ALA)と北米研究図書館協会(ARL)、人種的公平における文化的習熟のためのフレームワークの草案を公開
Posted 2022年1月21日
https://current.ndl.go.jp/node/45514

CA2007 – 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね
カレントアウェアネス No.349 2021年09月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2007