英・デジタル保存連合(DPC)、デジタル保存されたコレクションへのコンピュータによるアクセスに関するガイドを公開

2022年8月23日、英国のデジタル保存連合(DPC)が、デジタル保存されたコレクションへのコンピュータによるアクセスに関するガイド“Computational Access: A beginner’s guide for digital preservation practitioners”を公開したことを発表しました。

ガイドでは、“Computational Access”は、ユーザーがデジタル保存リポジトリ内のコレクションへ、API等の機械可読な方法でアクセスし、データマイニングやテキストマイニングといった手法で資料の分析・調査・抽出を行えることに関係する用語であるとされています。

発表によると、デジタル保存関係者に“Computational Access”に関する基本的な知識を提供することを目的としたガイドです。主な用語の定義やコミュニティ内で使用されている手法の説明、事例の紹介を行い、技術の利用に関する長所・短所や個人・組織が取り組むうえでの実践的ステップを説明しているとあります。また、参考となる情報源やケーススタディについてもまとめていると述べられています。

Beginners Guide to Computational Access: Available on General Release(DPC, 2022/8/23)
https://www.dpconline.org/news/comp-access-guide-general

Computational Access: A beginner’s guide for digital preservation practitioners(DPC)
https://www.dpconline.org/digipres/implement-digipres/computational-access-guide

参考:
ボーンデジタル資料へのアクセス提供方法に関する推奨事項等を記載した文書“Levels of Born-Digital Access”が公開される
Posted 2020年3月9日
https://current.ndl.go.jp/node/40440

E2361 – 英・デジタル保存連合と「デジタル保存賞」の来し方
カレントアウェアネス-E No.409 2021.03.04
https://current.ndl.go.jp/e2361