米国図書館協会(ALA)と北米研究図書館協会(ARL)、人種的公平における文化的習熟のためのフレームワークの草案を公開

2022年1月18日、米国図書館協会(ALA)は、ALAと北米研究図書館協会(ARL)が、人種的公平(racial equity)における文化的習熟(cultural proficiencies)のためのフレームワークの草案を公開し、図書館コミュニティからのフィードバックを募集していると発表しました。期限は3月2日までです。

同草案は、ARL、ALAのリテラシーとアウトリーチサービス事務局(Diversity, Literacy, and Outreach Services:ODLOS)、米国大学・研究図書館協会(ACRL)、公共図書館協会(PLA)の合同タスクフォースにより策定されました。人種差別の性質や現れについて、個人・組織・機関・システムレベルの知識・理解を深めることを目的としています。

フレームとして、図書館における白人至上主義・白人特権・人種差別の現れを知ること、説明責任・評価・実施、セクター横断的な文化的成熟、反人種差別的リーダーシップといった4点が挙げられています。その他、フレームワークの背景、参考資料、用語集もまとめられています。

ALA/ARL Seek Feedback on Draft Cultural Proficiencies for Racial Equity Framework(ALA, 2022/1/18)
https://www.ala.org/news/member-news/2022/01/alaarl-seek-feedback-draft-cultural-proficiencies-racial-equity-framework

ALA/ARL Seek Feedback on Draft Cultural Proficiencies for Racial Equity Framework(ARL, 2022/1/19)
https://www.arl.org/news/ala-arl-seek-feedback-on-draft-cultural-proficiencies-for-racial-equity-framework/

CULTURAL PROFICIENCIES FOR RACIAL EQUITY: A FRAMEWORK
https://acrl.ala.org/RacialEquityFramework/

参考:
ACRL・ARL・ODLOS・PLAが多文化対応力に関する合同タスクフォースを立ち上げ
Posted 2020年6月1日
https://current.ndl.go.jp/node/41102

CA2007 – 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね
カレントアウェアネス No.349 2021年09月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2007