韓国図書館協会など、著作権法改正に関する声明を発表:公共貸与権制度導入に反対

2022年4月25日付で、韓国図書館協会をはじめとする図書館関連団体と図書館情報学関連団体が、公共貸与権制度の導入を可能とする著作権法改正案の撤回を求める共同声明を発表していました。

11人の議員の連名で発議された「著作権法一部改正法案」(議案番号2115055、提案日2022年4月1日)には、「図書等を公衆に無料で貸し出す場合、公共貸与補償金を該当する著作財産権者に支払うこととし、文化体育館観光部長官は、公共貸与補償金の支払いに必要な費用を図書館等に支援することができる」とする内容が盛り込まれています。

국민의 자유로운 도서관 이용을 저해하는 「저작권법」 일부개정법률안 시도를 즉각 중단하라!(KLA, 2022/4/25)
https://www.kla.kr/kla/bbs/board.php?bo_table=news01&wr_id=1738

[2115055] 저작권법 일부개정법률안(김승원의원 등 11인)(議案情報システム)
http://likms.assembly.go.kr/bill/billDetail.do?billId=PRC_A2A2A0C1Y2O4V1B3Q4O2Z4I3S3K4H7

参考:
E2266 – 台湾における公共貸与権の試行導入
カレントアウェアネス-E No.392 2020.06.11
https://current.ndl.go.jp/e2266

CA1579 – 動向レビュー:公共貸与権をめぐる国際動向 / 南亮一
カレントアウェアネス No.286 2005.12.20
http://current.ndl.go.jp/ca1579

E318 – 公貸権に関するIFLAの立場
カレントアウェアネス-E No.57 2005.04.20
https://current.ndl.go.jp/e318

CA1754 – 動向レビュー:英国における公貸権制度の最新動向―「デジタル経済法2010」との関連で / カオリ・リチャーズ
カレントアウェアネス No.309 2011年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1754

CA2011 – 動向レビュー:電子書籍を中心とした公貸権制度の2005年以降の国際動向 / 稲垣行子
カレントアウェアネス No.350 2021年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2011