国際図書館連盟(IFLA)、「公共貸与権に関するIFLAの立場」を更新 電子書籍に関する章を追加

2015年12月9日、国際図書館連盟(IFLA)の運営理事会は、IFLAの公共貸与権についての声明“The IFLA Position on Public Lending Right ”に電子書籍に関する章を含めることを承認したとのことです。

更新された声明では、電子書籍に対して公共貸与権を考慮にいれる場合の複雑さを確認し、デジタルコンテンツを取り込むために公共貸与権のプログラムを変更することを検討する際に図書館が関与する必要性を強調し、発展途上国のための考慮する必要がある事項を組み込んで、更新を行なっているとのことです。

IFLA Statement on Public Lending Right Updated to Include eBooks(IFLA,2016/2/1)
http://www.ifla.org/node/10205

The IFLA Position on Public Lending Right (2016)
http://www.ifla.org/node/761

参考:
E318 – 公貸権に関するIFLAの立場
カレントアウェアネス-E
No.57 2005.04.20
http://current.ndl.go.jp/e318

CA1579 – 動向レビュー:公共貸与権をめぐる国際動向 / 南亮一
カレントアウェアネス No.286 2005.12.20
http://current.ndl.go.jp/ca1579

CA1754 – 動向レビュー:英国における公貸権制度の最新動向―「デジタル経済法2010」との関連で / カオリ・リチャーズ
カレントアウェアネス No.309 2011年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1754

PLA、英国の公共貸与権の拡張について周知
Posted 2014年8月14日
http://current.ndl.go.jp/node/26805

公共貸与権の非図書資料への拡張に関する意見の概要と英国政府の回答が公開
Posted 2014年5月16日
http://current.ndl.go.jp/node/26144

カナダの公共図書館における電子書籍の現状と公共貸与権の導入可能性に関するレポート
Posted 2011年8月15日
http://current.ndl.go.jp/node/18883