2022年3月31日、Springer Nature社が、論文提出時に偽の研究・データを検出するソフトウェア“PySciDetect”を、フランスのグルノーブル・アルプ大学と協力して構築し、公開したと発表しました。
SCIgenをはじめとした偽の論文を生成するソフトやコンピュータプログラムにより作成されたテキストやデータを特定し、疑わしい箇所を示したレポートを提供するソフトウェアです。発表の中では、オープンソースソフトウェア“SciDetect”を基にしており、より正確かつ迅速に偽の研究・データを検出できるように人工知能(AI)技術を活用していること等が述べられています。
PySciDetectはGitHubで公開されており、ダウンロードすることが可能です。
Springer Nature and Université Grenoble Alpes release free enhanced integrity software to tackle fake scientific papers(Springer Nature, 2022/3/31)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/springer-nature-universite-grenoble-alpes-tackle-fake-papers/20262466
参考:
Springerらが自動生成論文を検出するオープンソースソフトウェアSciDetectを開発
Posted 2015年3月24日
https://current.ndl.go.jp/node/28213
自動論文生成ソフト“SCIgen”による論文は依然として存在する(記事紹介)
Posted 2021年6月10日
https://current.ndl.go.jp/node/44174
SpringerとIEEE、機械生成されたでたらめな論文120本以上をプラットフォームから削除
Posted 2014年2月25日
https://current.ndl.go.jp/node/25553
Springer、同社の会議録に自動論文生成ソフトSCIgenで作成されたペーパーが含まれていたことについての報告書を公開
Posted 2014年8月18日
https://current.ndl.go.jp/node/26821