欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)ら、欧州における図書館の機能を強化する共同プログラム実施を発表

2022年2月24日、欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)が、欧州の公共図書館政策担当局による国際NGO組織“National Authorities for Public Libraries in Europe”(NAPLE)と、欧州における公共図書館のアドヴォカシーに取り組む団体“Public Libraries 2030”と、共同プログラムを実施すると発表しました。

3団体はこれまでも非公式に協力してきており、今回の共同プログラムはより緊密に協力するためのステップであると説明しています。3団体の共同で、60以上の欧州の図書館サービスと68の国立図書館機構が連携し欧州の図書館の存在感を高めていくとしています。

共同プログラムでは、(1)知見の共有やアドヴォカシーに関する活動の調整、(2)欧州連合(EU)の資金提供プログラムへの図書館の参加を増やすための相互支援、(3)3団体が代表する様々な利害関係者のための共同研究とデータ共有の3点に焦点をあてると説明しています。2022年6月にギリシャ・アテネで開かれるEBLIDAの30周年記念会議の際に正式に開始される予定です。

Press Release: EBLIDA, NAPLE and PL2030 team up for libraries in Europe(EBLIDA, 2022/2/24)
http://www.eblida.org/news/eblida,-naple-and-pl2030-team-up-for-libraries-in-europe.html
http://www.eblida.org/News/2022/EBLIDA-NAPLE-PL2030-team-up-for-libraries-in-Europe.pdf
※2つ目のリンクは、プレスリリースのPDF版です[PDF:2ページ]。

参考:
国際NGO組織NAPLE、欧州内公共図書館の協力プログラム「シスターライブラリープログラム」の参加館を発表
Posted 2011年12月19日
https://current.ndl.go.jp/node/19763

欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合、欧州各国の図書館制度や文化・教育政策以外の政策における図書館の責務について専門家に質問調査した中間報告書を公表
Posted 2020年12月16日
https://current.ndl.go.jp/node/42783