American Libraries誌による2021年の振り返り(記事紹介)

2022年1月3日付けのAmerican Libraries誌(オンライン)が、2021年に図書館に影響を及ぼした事柄についての振り返り記事を掲載しています。

・米国図書館協会(ALA)会長に初めてアジア系米国人のPatricia (Patty) Wong氏が就任

・米国救済計画法(ARPA)と図書館

・タルサ人種虐殺から100年経過したことを受けての図書館の取組

・ALAのBusiness Advisory Groupに新たなメンバーを任命

・コロナ禍による必要性からの創造性

・ワクチン接種に関する図書館の支援

・Jill Biden氏とBarack Obama氏によるスピーチ

・図書館サービスや運営に対するALAによる125万ドルの緊急支援

・図書館や学校において人種・奴隷制に関する資料やカリキュラムが多々議題になる等、中核的価値が問われた

・ALAが人種的・社会的正義に対処するための原則を「図書館員の倫理綱領」(Code of Ethics)の9つ目に追加

・2021年1月6日に連邦議会議事堂襲撃が発生し、米国議会図書館職員等は非難を余儀なくされた

・米国連邦通信委員会(FCC)が、ブロードバンド接続を支援するためのプログラムを実施

・9.11同時多発テロから20年経過

・図書館システム企業の大規模な買収

・ALAがアジア系へのヘイトクライムに反対する声明を発表

2021 Year in Review(American Libraries, 2022/1/3)
https://americanlibrariesmagazine.org/2022/01/03/2021-year-in-review/

参考:
E2431 – コロナ禍における米国の図書館支援政策
カレントアウェアネス-E No.422 2021.10.14
https://current.ndl.go.jp/e2431

CA2007 – 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね
カレントアウェアネス No.349 2021年09月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2007

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)ら、“Communities for Immunity”を開始:米国における新型コロナウイルスワクチンに対する信頼を高めるための図書館等の取組を支援
Posted 2021年8月6日
https://current.ndl.go.jp/node/44555

米国図書館協会(ALA)、「図書館員の倫理綱領」(Code of Ethics)を改訂:人種的・社会的正義に対処するための原則を追加
Posted 2021年7月29日
https://current.ndl.go.jp/node/44505

米国図書館協会(ALA)・北米研究図書館協会(ARL)・米国専門図書館協会(SLA)、連邦議会議事堂襲撃を非難する声明を発表
Posted 2021年1月15日
https://current.ndl.go.jp/node/43003

米国連邦通信委員会(FCC)、コロナ禍における学校・図書館によるインターネット接続機器購入を支援する「緊急接続基金」施行のための最終規則を採択
Posted 2021年5月17日
https://current.ndl.go.jp/node/44004

Clarivate Analytics社、ProQuest社の買収手続き完了を発表
Posted 2021年12月7日
https://current.ndl.go.jp/node/45286

LIS Newsが選ぶ2021年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)
Posted 2022年1月4日
https://current.ndl.go.jp/node/45423

American Libraries誌による2020年の振り返り(記事紹介)
Posted 2021年1月7日
https://current.ndl.go.jp/node/42926