米・Schools, Health & Libraries Broadband Coalition(SHLB)、学校や図書館を通した学生等へのインターネット接続サービス提供に関する経済分析の報告書を公開

2022年8月17日、米・Schools, Health & Libraries Broadband Coalition(SHLB)が、学校や図書館を通した学生等へのインターネット接続サービス提供に関する経済分析結果をまとめた報告書“The “To and Through” Opportunity: An Economic Analysis of Options to Extend Affordable Broadband to Students and Households via Anchor Institutions”を公開したと発表しました。

発表の中では、学校や図書館といったアンカー機関(anchor institution)を通してブロードバンドネットワークを構築することは、地方やサービスが行き届いていない地域の学生にインターネット環境を提供する上で、最も費用対効果や財政的持続可能性が高い場合が多いことがわかったと述べられています。

また、経済分析結果の報告書の他に、学校・図書館・自治体がアンカー機関としてネットワーク接続サービスを提供している事例12件をまとめたケーススタディも公開されています。

New Research Finds Extending School, Library Networks Key to Connecting Households(SHLB, 2022/8/17)
https://www.shlb.org/news/shlb/2022/08/New-Research-Finds-Extending-School-Library-Networks-Key-to-Connecting-Households/

Research: The “To and Through” Opportunity(SHLB)
https://www.shlb.org/policy/research/to-and-through

参考:
米・Schools, Health & Libraries Broadband Coalition(SHLB)、自宅からインターネットに接続できない学生の遠隔授業における格差を解消するよう、米国連邦通信委員会(FCC)に請願書を提出
Posted 2021年2月2日
https://current.ndl.go.jp/node/43164

米国図書館協会(ALA)、コロナ禍における米国の図書館のブロードバンド接続提供サービスに関する報告書を公開
Posted 2022年3月24日
https://current.ndl.go.jp/node/45861

米国図書館協会(ALA)、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館中の図書館のWi-Fiの開放を勧告
Posted 2020年3月24日
https://current.ndl.go.jp/node/40572

Wi-Fiホットスポットを備えた移動図書館を活用して地域にインターネットアクセスを提供する米国の図書館(記事紹介)
Posted 2020年4月23日
https://current.ndl.go.jp/node/40839

米国図書館協会(ALA)、連邦議会で審議中の新型コロナウイルス感染症支援策において図書館関係にも資金を充てるよう要求:図書館による住民のインターネットアクセス拡充や一時解雇された図書館職員の支援
Posted 2020年12月14日
https://current.ndl.go.jp/node/42758

米国図書館協会(ALA)、コロナ禍における図書館等によるインターネット接続機器購入等を支援する「緊急接続基金(ECF)」を活用したサービス実施を支援するツールキットを公開
Posted 2021年6月16日
https://current.ndl.go.jp/node/44213

E2431 – コロナ禍における米国の図書館支援政策
カレントアウェアネス-E No.422 2021.10.14
https://current.ndl.go.jp/e2431