米国連邦通信委員会(FCC)、コロナ禍における学校・図書館によるインターネット接続機器購入を支援する「緊急接続基金」施行のための最終規則を採択

2021年5月10日、米国連邦通信委員会(FCC)が、「緊急接続基金」(Emergency Connectivity Fund)施行のための最終規則を全会一致で採択したと発表しています。

コロナ禍においてノートパソコン・タブレット・Wi-Fiのホットスポット・ブロードバンド接続を必要としている学生・学校職員・図書館利用者を支援するために、学校や図書館がそれらを購入することを可能とする内容で、米国救済計画法(American Rescue Plan Act of 2021:ARPA)から71億7,000万ドル規模の資金が拠出されます。

米国図書館協会(ALA)では、図書館が多くの人々にサービスを提供するため、緊急基金に申請し、助成を受けるために必要な情報を確実に入手できるよう引き続き取り組むとしています。

FCC to Launch $7.17 Billion Connectivity Fund Program(FCC,2021/5/10)
https://www.fcc.gov/document/fcc-launch-717-billion-connectivity-fund-program-0

ALA prepares for new Emergency Connectivity Fund implementation(ALA,2021/5/11)
http://www.ala.org/news/member-news/2021/05/ala-prepares-new-emergency-connectivity-fund-implementation

参考:
米国救済計画法、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)に2億ドルの資金を配分:IMLS史上最大の割当増
Posted 2021年3月19日
https://current.ndl.go.jp/node/43586

米・Schools, Health & Libraries Broadband Coalition(SHLB)、自宅からインターネットに接続できない学生の遠隔授業における格差を解消するよう、米国連邦通信委員会(FCC)に請願書を提出
Posted 2021年2月2日
https://current.ndl.go.jp/node/43164