米国図書館協会(ALA)、コロナ禍における米国の図書館のブロードバンド接続提供サービスに関する報告書を公開

2022年3月22日、米国図書館協会(ALA)が、コロナ禍における米国の図書館のブロードバンド接続提供サービスに関する報告書“Keeping Communities Connected: Library Broadband Services During the COVID-19 Pandemic”を公開しました。

発表によると、報告書には米国の公共図書館で広く行われた取組や独自の戦略がまとめられています。パンデミック下で約1万7,000館の公共図書館により提供されたブロードバンド接続の影響、ブロードバンドのインフラやデジタル包摂性に関する取組への継続的な投資の必要性を示しているとあります。

主なポイントとして、図書館はWi-Fiや情報源、技術支援の提供等を行っていたこと、図書館職員により迅速に対応が行われたこと、図書館によるコロナ禍におけるブロードバンド接続関連機器やサービスへの投資は、当面のニーズに対応するだけでなく、パンデミック後の経済回復への支援の強化にもなったこと等が挙げられています。

Keeping Communities Connected: New report spotlights creative library broadband services during the pandemic(ALA, 2022/3/22)
https://www.ala.org/news/press-releases/2022/03/keeping-communities-connected-new-report-spotlights-creative-library

Keeping Communities Connected: Library Broadband Services During the COVID-19 Pandemic [PDF:16ページ]
https://www.ala.org/advocacy/sites/ala.org.advocacy/files/content/telecom/broadband/Keeping_Communities_Connected_030722.pdf

参考:
米国図書館協会(ALA)、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館中の図書館のWi-Fiの開放を勧告
Posted 2020年3月24日
https://current.ndl.go.jp/node/40572

Wi-Fiホットスポットを備えた移動図書館を活用して地域にインターネットアクセスを提供する米国の図書館(記事紹介)
Posted 2020年4月23日
https://current.ndl.go.jp/node/40839

米国図書館協会(ALA)、連邦議会で審議中の新型コロナウイルス感染症支援策において図書館関係にも資金を充てるよう要求:図書館による住民のインターネットアクセス拡充や一時解雇された図書館職員の支援
Posted 2020年12月14日
https://current.ndl.go.jp/node/42758

米国図書館協会(ALA)、コロナ禍における図書館等によるインターネット接続機器購入等を支援する「緊急接続基金(ECF)」を活用したサービス実施を支援するツールキットを公開
Posted 2021年6月16日
https://current.ndl.go.jp/node/44213

E2431 – コロナ禍における米国の図書館支援政策
カレントアウェアネス-E No.422 2021.10.14
https://current.ndl.go.jp/e2431