サル痘とオープンアクセス(OA):cOAlition Sの考え(記事紹介)

2022年8月16日、cOAlition Sが、ブログ記事“Monkeypox and open access: time to change the narrative”を公開しました。

過去7年でジカ熱、エボラ出血熱、新型コロナウイルス感染症、サル痘の4回、科学技術コミュニティのリーダーは感染症に関する研究のOA出版を呼びかけており、研究成果への即時アクセスは公衆衛生危機における国際的対応を促進するとみなされていることが指摘されています。

一方で、こういった対応は一時的なものである場合があることを述べ、OAは感染症の緊急性によってではなく、全ての研究に適用されるべきであるとしています。また、研究助成機関は、助成を行った研究の成果について、出版時にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYの下公開することを要求する必要があること等を述べています。

Monkeypox and open access: time to change the narrative(cOAliton S, 2022/8/16)
https://www.coalition-s.org/blog/monkeypox-and-open-access-time-to-change-the-narrative/

参考:
Elsevier社、サル痘に関する無料コンテンツを提供するハブ“Monkeypox Information Center”を公開
Posted 2022年8月17日
https://current.ndl.go.jp/node/46668

米国国立医学図書館(NLM)、サル痘関連の文献や研究論文へのアクセス向上の取組を実施
Posted 2022年8月12日
https://current.ndl.go.jp/node/46639

Springer Nature社、サル痘関連のコンテンツへの無料アクセス提供を発表
Posted 2022年8月9日
https://current.ndl.go.jp/node/46627

米国大統領府科学技術政策局(OSTP)、サル痘に関する研究とデータの即時公開を求める声明を発表
Posted 2022年8月9日
https://current.ndl.go.jp/node/46624