米国国立医学図書館(NLM)、サル痘関連の文献や研究論文へのアクセス向上の取組を実施

2022年8月9日、米国国立医学図書館(NLM)が、サル痘関連の文献や研究論文へのアクセスを拡大する取組を実施していることを発表しました。

発表によると、世界保健機関(WHO)による「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)の宣言や、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)のサル痘に関する研究とデータの即時公開を求める声明を受けた取組です。

“PubMed Central”(PMC)に投稿している出版者との関係を活用し、サル痘への対応に役立つ幅広い論文を自由にアクセス可能とする予定であるとしています。また、DNA情報データのリポジトリ“GenBank”に提出されたサル痘ウイルスの遺伝子配列の審査や臨床試験登録サイト“ClinicalTrials.gov”への投稿を優先的に進めていることが述べられています。その他、保健・医療情報データベース“MedlinePlus”でサル痘に関する情報をまとめた英語版・スペイン語版のページを公開しているとあります。

NLM Leverages Its Information Resources to Improve Access to Monkeypox-related Literature and Research(NLM, 2022/8/9)
https://www.nlm.nih.gov/news/NLM_Leverages_Its_Information_Resources_To_Improve_Access_To_Monkeypox_Related_Literature_and_Research.html

Monkeypox Virus Infections(MedlinePlus)
https://medlineplus.gov/monkeypoxvirusinfections.html

参考:
米国大統領府科学技術政策局(OSTP)、サル痘に関する研究とデータの即時公開を求める声明を発表
Posted 2022年8月9日
https://current.ndl.go.jp/node/46624

Springer Nature社、サル痘関連のコンテンツへの無料アクセス提供を発表
Posted 2022年8月9日
https://current.ndl.go.jp/node/46627