2021年12月2日、米国のフロリダ州立大学は、同大学の研究者が、公共図書館を地域の“Resiliency Hub”とするための助成金を、全米科学財団(National Science Foundation: NSF)から獲得したと発表しました。コミュニティの優先事項に対し拡張・持続・移転可能な影響を与えるプロジェクトを対象とした、NSFの研究・行動コンペ“Civic Innovation Challenge”のStage2において、58万1,226ドルの助成を受けたとあります。
発表によると、“Resiliency Hub”は、生活の質向上のため住民への支援、コミュニケーションの調整、情報共有、技術的支援を行う機関であり、コミュニティのレジリエンス、危機管理、気候変動の緩和、社会構成等に効果的に取り組む機会を提供するものです。
2018年にハリケーンの被害を受けた同州のカルフーン郡に焦点を当て、公共図書館やコミュニティのメンバーと協力し、公共図書館を“Resiliency Hub”とするための、汎用的なデザインと評価プロセスを構築するとしています。プロジェクトの成果は、米国の公共図書館における緊急時対応に関する理解の向上や、災害関係の計画・方針の策定に寄与するだろうと述べています。
FSU researchers earn NSF grant to transform libraries into ‘Rural Resiliency Hubs’(2021/12/2)
https://news.fsu.edu/news/2021/12/02/fsu-researchers-earn-nsf-grant-to-transform-libraries-into-rural-resiliency-hubs/
関連:
Civic Innovation Challenge
https://nsfcivicinnovation.org/
参考:
株式会社未来の図書館 研究所、第5回シンポジウム「図書館とレジリエンス」の記録を公開
Posted 2021年5月21日
https://current.ndl.go.jp/node/44037