2021年10月14日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)と転換契約(transformative agreement)を締結したと発表しました。2022年の同出版局刊行学術誌におけるオープンアクセス(OA)出版を支援するものです。
オプトイン方式の契約であり、CAULに加盟する39大学とニュージーランド大学図書館員協議会(CONZUL)に加盟する8大学は、2022年の契約への参加を選択できます。契約参加機関の所属研究者は380誌以上の学術誌に論文が掲載できるようになるほか、機関が現在購読している同出版局の学術誌コレクションへのアクセスが可能になります。
CAULのBob Gerrity氏は、今回の契約により、オーストラリア・ニュージーランドの大学に所属する研究者にとってOA出版の機会が大幅に増加したとコメントしています。
Press reaches major Open Access agreement in Australia and New Zealand(CUP, 2021/10/14)
https://www.cambridge.org/news-and-insights/news/Press-reaches-major-Open-Access-agreement-in-Australia-and-New-Zealand
Cambridge University Press and CAUL strike major uncapped transformative Open Access agreement in Australia & New Zealand(CAUL, 2021/10/14)
https://www.caul.edu.au/news/cambridge-university-press-and-caul-strike-major-uncapped-transformative-open-access-agreement
https://www.caul.edu.au/sites/default/files/documents/media/caul_cup_transformative_agreement_press_release_oct_2021.pdf
※二つ目のリンクはプレスリリース[PDF:2ページ]です。
参考:
オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)、英国微生物学会(Microbiology Society)と2年間の“Publish and Read”契約を締結:CAULとして初めての「転換契約」
Posted 2019年10月21日
https://current.ndl.go.jp/node/39314
英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、200件以上の雑誌をPlan S準拠の転換雑誌に
Posted 2020年11月19日
https://current.ndl.go.jp/node/42560
CA1977 – 動向レビュー:学術雑誌の転換契約をめぐる動向
カレントアウェアネス No.344 2020.06.20
https://current.ndl.go.jp/ca1977