国立青少年教育振興機構、「子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究」の報告書を公開

2021年8月11日、国立青少年教育振興機構が、「子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究」の報告書の公開を発表しました。

同調査研究は、子どもの頃の読み聞かせや読書活動の実態、その読書活動が大人になった際の意識・非認知能力に与える影響、読書活動を形成する要因の検証を目的としています。報告書では、2019年2月中旬に行われた、全国の20代から60代の男女5,000人(各年代男女500人ずつ)を対象としたインターネット調査の結果や、大学生113人を対象とした子どもの頃の読書活動と認知機能との関連の分析結果がまとめられています。

主な調査結果として、以下の5点が挙げられています。

1.子どもの頃の読書量が多い人は、そうでない人よりも意識・非認知能力や認知機能が高い傾向がある。
2.興味・関心にあわせた読書経験が多い人ほど、小学校・中学校・高等学校を通した読書量が多い傾向にある。
3.紙媒体の本を読まなくなった人は、年代に関係なく増加している。
4.スマートフォン等のスマートデバイスを用いて本を読む人の割合は増えている。
5.読書のツールに関係なく、読書している人はしていない傾向がある人よりも意識・非認知能力が高い傾向があるが、紙媒体の本で読書している人の意識・非認知能力は最も高い傾向がある。

ホットトピックス 新着情報一覧(国立青少年教育振興機構)
https://www.niye.go.jp/topics/hottopics/
※2021年8月11日の欄に、「「子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究」報告書を掲載しました。(本部)」とあります。

子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究(令和3年3月発行)(国立青少年教育振興機構)
https://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/155/

子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究~「読書離れ」の実態と、「読書好き」を育てるヒント~ [PDF:479KB]
https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/155/File/gaiyou.pdf
※調査結果の概要をまとめた文書です。

子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究 報告書[PDF:3,373KB]
https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/155/File/zentai.pdf
※報告書の全文です。

参考:
国立青少年教育振興機構、「子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究報告(速報版)」を公開
Posted 2019年12月25日
https://current.ndl.go.jp/node/39843