国立青少年教育振興機構、「子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究報告(速報版)」を公開

2019年12月24日、国立青少年教育振興機構は、「子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究報告(速報版)」の公開を発表しました。

「調査結果の概要」には、「本研究の概要」と「主な調査結果」が掲載されています。「本研究の概要」によると、子供の頃の読み聞かせや読書活動の実態、読書活動が大人になった現在の「自己理解力」、「批判的思考力」、「主体的行動力」といった意識・非認知能力に与える影響を検証するために、全国の 20代から60代の男女5000 人(各年代男女500 人ずつ)を対象にインターネット調査を実施したものです。

「主な調査結果」では、次の3点が紹介されています。

・本(紙媒体)を読まなくなった人は、年代に関係なく増加している。
・一方で、携帯電話やスマートフォン、タブレットなどのスマートデバイスを用いて本を読む人の割合は増えている。
・読書のツールに関係なく、読書している人はしていない傾向がある人よりも意識・非認知能力が高い傾向があるが、本(紙媒体)で読書している人の意識・非認知能力は最も高い傾向がある。

ホットトピックス 新着情報一覧(国立青少年教育振興機構)
https://www.niye.go.jp/topics/hottopics/
※2019年12月24日付けのニュースに「子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究報告(速報版)を掲載しました。(本部)」とあります。

子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究報告(速報版)(国立青少年教育振興機構)
https://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/140/

調査結果の概要 [PDF:718KB]
https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/140/File/gaiyouban.pdf

報告書全体版 [PDF:513KB]
https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/140/File/zentai.pdf

調査票 [PDF:272KB]
https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/140/File/chousahyou.pdf

20代以上半数が本1冊も読まず 紙の書籍離れ進む、全国調査(47NEWS(共同通信), 2019/12/23)
https://www.47news.jp/news/4350211.html
※本調査結果について報じた記事です。

参考:
E2171 – 子どもの電子メディアの利用実態と読書との関係
カレントアウェアネス-E No.375 2019.08.29
https://current.ndl.go.jp/e2171

文化庁、平成30年度「国語に関する世論調査」の結果を公表:読書状況についても調査
Posted 2019年10月30日
https://current.ndl.go.jp/node/39383