放送大学、番組『読みたいに応える図書館』全2回を2021年4月から放送開始:読書バリアフリー法、視覚障害者等へのサービスを特集

2021年3月8日、放送大学は、BS放送の放送大学(BS231ch)において、BSキャンパスex特集『読みたいに応える図書館』全2回を2021年4月4日から放送開始することを発表しました。

同番組では、2019年6月に制定された「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)」の概要を解説するとともに、図書館の障害者サービスの現状や、図書館で視覚障害者等への先進的なサービスに利用されている機器やソフトウェアの具体例が紹介されます。また、番組には手話通訳のほか字幕も付与されています。

第1回(4月4日放送)のテーマは「読書バリアフリー法で広がる図書館の役割」であり、出演者は野口武悟氏(専修大学教授)、三輪眞木子氏(放送大学特任教授)です。第2回(4月11日放送)のテーマは「公共・学校・大学図書館の視覚障害者等へのサービス」であり、出演者は田村俊作氏(慶應義塾大学名誉教授)、野口武悟氏(専修大学教授)、松戸宏予氏(佛教大学教授)、三輪眞木子氏(放送大学特任教授)です。なお、これら日程での放送以降にも再放送を行うとあります。

BSキャンパスex特集『読みたいに応える図書館』 放送大学(BS 231ch)にて4月4日(日)より放送開始!(放送大学, 2021/3/8)
https://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/2021/0308.html

参考:
CA1974 – 読書バリアフリー法の制定背景と内容、そして課題 / 野口武悟
カレントアウェアネス No.344 2020年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1974

E2307 – 「読書バリアフリー基本計画」を読む
カレントアウェアネス-E No.399 2020.10.01
https://current.ndl.go.jp/e2307

鳥取県、「鳥取県視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画」を策定:読書バリアフリー法第8条第1項に基づく計画策定
Posted 2021年3月8日
https://current.ndl.go.jp/node/43473

CA1831 – マラケシュ条約―視覚障害者等への情報アクセスの保障に向けたWIPOの取り組み / 野村美佐子
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1831

E2041 – マラケシュ条約の締結・著作権法の改正と障害者サービス
カレントアウェアネス-E No.350 2018.07.12
https://current.ndl.go.jp/e2041

E2090 – 国際図書館連盟(IFLA),マラケシュ条約の実務ガイドを公開
カレントアウェアネス-E No.360 2018.12.20
https://current.ndl.go.jp/e2090

国立国会図書館、マラケシュ条約に基づく読書困難者のための書籍データの国際交換サービスを開始
Posted 2019年11月20日
https://current.ndl.go.jp/node/39559

E2280 – 電子書籍サービスのスクリーンリーダー対応状況について
カレントアウェアネス-E No.394 2020.07.09
https://current.ndl.go.jp/e2280

図書館調査研究リポートNo.17 公共図書館における障害者サービスに関する調査研究
https://current.ndl.go.jp/report/no17

E2064 – 公共図書館の障害者サービス:国立国会図書館の調査研究
カレントアウェアネス-E No.355 2018.10.04
https://current.ndl.go.jp/e2064