株式会社メディアドゥ、視覚障害者向け電子図書館システム「アクセシブルライブラリー」を開発し実証実験を実施

2022年2月24日、株式会社メディアドゥが、視覚障害者向け電子図書館システム「アクセシブルライブラリー」を開発し、実証実験を実施したと発表しました。

発表によると、同社は、2019年6月に施行された「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)を受け、2021年8月から「アクセシブルライブラリー」の開発に取り組み、2022年1月から2月まで実証実験を行いました。

「アクセシブルライブラリー」の特徴として、高速でも聞き取りやすい音声自動読み上げエンジンの採用と、介助なく単独で利用可能な視覚障害者に特化したユーザインタフェースが挙げられています。今後は、実証実験の結果を基に機能改善を行い、著作権者・出版社・図書館の理解を得つつ、サービスとしての提供可能性を検討すると述べています。

メディアドゥ、視覚障害者向け電子図書館システム 「アクセシブルライブラリー」を開発/実用化目指し実証実験を完了(株式会社メディアドゥ, 2022/2/24)
https://mediado.jp/info/4892/

参考:
CA1974 – 読書バリアフリー法の制定背景と内容、そして課題 / 野口武悟
カレントアウェアネス No.344 2020年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1974

E2307 – 「読書バリアフリー基本計画」を読む
カレントアウェアネス-E No.399 2020.10.01
https://current.ndl.go.jp/e2307

E2280 – 電子書籍サービスのスクリーンリーダー対応状況について
カレントアウェアネス-E No.394 2020.07.09
https://current.ndl.go.jp/e2280