2020年12月3日、株式会社紀伊國屋書店は、大学・公共図書館向け電子図書館サービスKinoDenにおいて、電子書籍の本文閲覧に際しインターネットブラウザを利用して音声読み上げができる機能を追加したと発表しました。発表では、「読書バリアフリー法」に基づく図書館での「アクセシブルな電子書籍」提供への期待の高まりに応えるもの、と述べています。
KinoDenが収録する電子書籍のうち、EPUBリフロー型フォーマットのタイプの中で出版社が許諾した電子書籍約3,000点が本文音声読み上げの対象となります。この機能は、現在はインターネットブラウザからの閲覧のみに限定しているものの、2021年前半にはKinoDenが採用する電子書籍アプリbREADER Cloud上でも実現する予定とあります。
大学・公共図書館向け電子図書館サービスKinoDenに本文音声読み上げ機能を追加(株式会社紀伊國屋書店, 2020/12/3)
https://corp.kinokuniya.co.jp/%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e3%83%bb%e5%85%ac%e5%85%b1%e5%9b%b3%e6%9b%b8%e9%a4%a8%e5%90%91%e3%81%91%e9%9b%bb%e5%ad%90%e5%9b%b3%e6%9b%b8%e9%a4%a8%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9kinoden%e3%81%ab%e6%9c%ac/
参考:
E2280 – 電子書籍サービスのスクリーンリーダー対応状況について
カレントアウェアネス-E No.394 2020.07.09
https://current.ndl.go.jp/e2280
CA1974 – 読書バリアフリー法の制定背景と内容、そして課題 / 野口武悟
カレントアウェアネス No.344 2020年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1974
E2307 – 「読書バリアフリー基本計画」を読む
カレントアウェアネス-E No.399 2020.10.01
https://current.ndl.go.jp/e2307