2020年2月29日、兵庫県佐用町のさよう文化情報センターにおいて、佐用郡地域史研究会ミニシンポ「佐用大水害10年 文化財レスキューと地域資料の防災を考える」が開催されます。
2009年台風第9号により同町が水害被害を受けたことで、歴史資料ネットワークの活動に触れ、資料取扱い講習や講演会で学びを深めるとともに、資料保全を活動の一つに加えて古文書部会を立ち上げ、襖の下張り文書の解読、研究紀要の発刊、地域の古文書解読等を行なってきた佐用郡地域史研究会の10年の活動を振り返り、再び地域の歴史資料が持つ意味を考える機会とすることを目的としています。
参加費は無料で、事前の申し込みも不要ですが、定員は50人です。
内容は以下の通りです。
・基調講演
松下正和氏(神戸大学・歴史資料ネットワーク副代表)「災害と歴史資料救済のあゆみ」
・事例報告
竹本敬市氏(姫路大学・佐用町地域史研究会会長)「佐用の水害と資料保全活動から見えたもの」
・ミニシンポ
「佐用大水害10年 文化財レスキューと地域資料の防災を考える」
コメント:諏訪 弘氏(佐用町防災対策室長)、小野塚航一氏(神戸大学・歴史資料ネットワーク)
「文化財レスキューと地域資料の防災を考える講演会」『広報さよう』173号(2020年2月) p.26
http://www.town.sayo.lg.jp/kouhou_sayo/sayo202002.pdf
佐用大水害10年「文化財レスキューと地域資料の防災を考える」のお知らせ(2/29)(歴史資料ネットワーク, 2020/1/30)
http://siryo-net.jp/event/202002-sayo-town/
参考:
E1834 – 資料保全と活用の長い道のり―熊本地震によせて―<報告>
カレントアウェアネス-E No.310 2016.09.01
https://current.ndl.go.jp/e1834
※佐用町教育委員会からの報告あり
CA1743 – 被災資料を救う:阪神・淡路大震災からの歴史資料ネットワークの活動 / 川内淳史
カレントアウェアネス No.308 2011年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1743
E1835 – 持続的な地域資料保全活動を行うために必要なことは(米国)
カレントアウェアネス-E No.310 2016.09.01
https://current.ndl.go.jp/e1835
CA1891 – 水損資料を救うために / 正保五月
カレントアウェアネス No.331 2017年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1891