【イベント】公開フォーラム「被災地と史料をつなぐ―歴史資料の被災状況と保存技術の共有―」(3/16・仙台)

2019年3月16日、東北大学災害科学国際研究所において、同研究所等主催の「公開フォーラム「被災地と史料をつなぐ―歴史資料の被災状況と保存技術の共有―」が実施されます。

阪神・淡路大震災や東日本大震災から、2018年に発生した西日本豪雨まで、被災地となった地域において展開した被災資料の救済に関しての報告が行われます。また、資料保存技術の公開・共有として、襖や屏風の下張り文書の保存技術についてのワークショップが実施されます。

定員は40人程度で、参加には事前の申し込みが必要です。

内容は以下の通りです。

第1部 各地の被災資料救済の事例(各報告20分+質疑5分)
・奥村弘氏(神戸大学大学院人文学研究科長)
「全国へ広がった史料ネットの活動―1995年阪神・淡路大震災から2018年自然災害へ」
・蝦名裕一氏(東北大学災害科学国際研究所准教授)
「東日本大震災以降の気仙郡における史料保全活動」
・加藤明恵氏(神戸大学大学院人文学研究科特命助教)
「大船渡被災資料の整理作業報告と史料紹介」
・今津勝紀氏(岡山大学大学院社会文化学研究科教授)
「西日本豪雨における被災資料救済の現状と課題」

第2部 被災資料救済手法ワークショップ
・山内利秋氏(九州保健福祉大学薬学部准教授)
「市民参加を重視した宮崎歴史資料ネットワークでの襖下張りの剥離方法」
・蝦名裕一氏・多仁照廣氏(若狭路文化研究所所長)
「高温スチームを活用した下張り文書の剥がし方法」
・尾立和則氏(元京都造形芸術大学芸術学部教授)
「アイロンを使用した蒸しタオルによる剥離方法」

コメント 
斎藤善之氏(東北学院大学教授/NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク理事

お知らせ】公開フォーラム「被災地と史料をつなぐ―歴史資料の被災状況と保存技術の共有―」(東北大学災害科学国際研究所、2019/2/21)
https://rekishi.irides.tohoku.ac.jp/event/entry.php?id=9

参考:
CA1743 – 被災資料を救う:阪神・淡路大震災からの歴史資料ネットワークの活動 / 川内淳史
カレントアウェアネス No.308 2011年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1743

CA1891 – 水損資料を救うために / 正保五月
カレントアウェアネス No.331 2017年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1891

CA1926 – 資料を守り、救い、そして残すために―東京都立図書館・資料保存の取組― / 眞野節雄
カレントアウェアネス No.336 2018年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1926