2020年2月27日、仙台市の東北大学災害科学国際研究所において、同所及び歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業主催の公開フォーラム「被災地と史料をつなぐⅡ―令和元年台風19号における被災資料レスキューと現状―」が行われます。
「令和元年台風19号」に際して展開している被災資料の救済・保全活動の現状や課題を共有するとともに、資料保全手法に関するワークショップを開催し、その技術の共有と研鑽をはかるものです。
定員は40人程度で、事前の申し込みが必要です。
内容は以下の通りです。
第1部 被災地報告(各報告20分+質疑5分)
・川内淳史氏「2019年台風19号における宮城県内での被災資料救済・保全活動」
・小野塚航一氏「歴史資料ネットワークによる台風19号対応―栃木県での資料保全活動―」
・尾立和則氏「豪雨による水損資料レスキュー(川崎市民ミュージアム・長野市立博物館)保存修復専門家の現場対応例」
第2部 保全技術ワークショップ
・蝦名裕一氏「文化財マップを活用した災害前の資料保全活動」
・井手亜里氏「超高精細スキャンによる文化財の保全技法」
・超高精細スキャン実演ワークショップ
お知らせ】公開フォーラム「被災地と史料をつなぐⅡ―令和元年台風19号における被災資料レスキューと現状―」(歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点(東北大学災害科学国際研究所), 2020/2/7)
https://rekishi.irides.tohoku.ac.jp/event/entry.php?id=18
参考:
E2208 – 令和元年台風第15号・第19号等による図書館等への影響
カレントアウェアネス-E No.382 2019.12.19
https://current.ndl.go.jp/e2208
神奈川県川崎市、「市民ミュージアム 収蔵品レスキューの状況について」を公表
Posted 2020年1月30日
https://current.ndl.go.jp/node/40102
【イベント】公開フォーラム「被災地と史料をつなぐ―歴史資料の被災状況と保存技術の共有―」(3/16・仙台)
Posted 2019年3月11日
https://current.ndl.go.jp/node/37749
CA1630 – 災害時における資料保全活動の一元化 / 尾立和則
カレントアウェアネス No.292 2007年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1630
CA1743 – 被災資料を救う:阪神・淡路大震災からの歴史資料ネットワークの活動 / 川内淳史
カレントアウェアネス No.308 2011年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1743
CA1919 – ミャンマーにおける図書館文化財の保護活動 / 井手亜里
カレントアウェアネス No.335 2018年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1919