2018年8月28日、生命科学分野のプレプリントが一元的に入るリポジトリの構築を目指すASAPbioプロジェクトが、査読レポートの公開に関する公開書簡を公開しました。
査読者・編集者の説明責任の拡大、学生への査読過程の教育、同分野の文脈に即しての読者の理解の強化、査読の信用度提供といった。査読過程の透明性確保においてメリットがあることから、査読レポートの公開(必ずしも査読者の名前や著者からの回答は必要ではない)を他の雑誌にも呼びかけるもので、ベストプラクティスの調査においては、そのような多様な公開方法への反応に関する情報も収集するとしています。
公開書簡に対して多数の署名が寄せられています。
Daily Archives: 2018-08-28
http://asapbio.org/2018/08/28
※「Open letter on the publication of peer review reports」が掲載されています。
Open letter on the publication of peer review reports(ASAPbio)
http://asapbio.org/letter
Transparency, credit, and peer review (PLOS BLOGS,2018/8/29)
https://blogs.plos.org/plos/2018/08/transparency-credit-and-peer-review/
Springer Nature welcomes open letter on peer review reports(Springer Nature,2018/8/29)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/springer-nature-welcomes-open-letter-on-peer-review-reports/16081166
参考:
人文社会系の図書の企画を対象とするオープンピアレビューの試み
Posted 2014年1月28日
http://current.ndl.go.jp/node/25351
オープンピアレビュー実験に関する報告
Posted 2016年4月19日
http://current.ndl.go.jp/node/31385
Nature Communications、査読レポートの公開オプションを恒久的に提供する方針へ
Posted 2016年11月15日
http://current.ndl.go.jp/node/32936
リポジトリ向けオープンピアレビューモジュール(文献紹介)
Posted 2017年2月8日
http://current.ndl.go.jp/node/33414
オープン・ピア・レビューは主流になりつつある?
Posted 2017年5月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33962
CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤 翔
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1829