学術雑誌のオープン・ピア・レビュー、共同査読、プレプリント公開に関する方針を確認できるデータベース”Transpose”公開

2019年6月13日、学術雑誌のオープン・ピア・レビュー、共同査読、プレプリント公開に関する方針を確認できるデータベース”Transpose”が公開されました。

このデータベースはbioRxivやCrossRef、ASAPbioの関係者らによる同名のイニシアティブによって構築・公開されたものです。収録された学術雑誌のオープン・ピア・レビューや共同査読(主として経験の浅い研究者が、主担当の査読者と協力して査読を行うこと)、プレプリント公開に関する方針を検索できるほか、複数の雑誌の方針を見比べることもできる機能もあります。

方針等の登録は誰でも可能ですが、出版者によるチェックを受けるとのことです。公開時点の収録対象誌は2,900誌で、うち数百誌がチェック済みの状態であるとされています。

Transpose
https://transpose-publishing.github.io/

Launching Transpose, a database of journal policies on preprinting & peer review(ASAPbio、2019/6/13付け)
https://asapbio.org/launching-transpose

New database helps clarify journal policies(Physics Today、2019/6/18付け)
https://physicstoday.scitation.org/do/10.1063/PT.6.2.20190618a/full/

参考:
PLOS、刊行する全雑誌で査読内容の公開オプションを提供開始
Posted 2019年5月28日
http://current.ndl.go.jp/node/38241

MDPI、刊行するすべての雑誌にオープン・ピア・レビューオプションを適用開始
Posted 2018年10月23日
http://current.ndl.go.jp/node/36882

オープン・ピア・レビューは主流になりつつある?
Posted 2017年5月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33962

Nature Communications、査読レポートの公開オプションを恒久的に提供する方針へ
Posted 2016年11月15日
http://current.ndl.go.jp/node/32936

CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤翔 カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1829