2019年5月22日、PLOSは刊行する全ての雑誌において、査読内容を公開するオプションの提供を開始すると発表しました。同日以降に投稿されたすべての論文がオプションの対象となります。
PLOSの雑誌には従来から、査読者が署名できる(査読者名を公表できる)オプションがありましたが、今回追加されたオプションでは、著者が自身の論文の公開時に、論文本体とあわせて査読内容(査読中のコメント等のやり取り)も公開できるようになります。査読者が署名していた場合には査読者名も表示した状態で、署名をしていなかった場合には査読者は匿名のままで公開されます。査読内容には論文本体とは別のDOIが付与され、独自に引用等も行えるとのことです。
PLOS Journals Now OPEN for Published Peer Review(The Official PLOS Blog、2019/5/22付け)
https://blogs.plos.org/plos/2019/05/plos-journals-now-open-for-published-peer-review/
参考:
MDPI、刊行するすべての雑誌にオープン・ピア・レビューオプションを適用開始
Posted 2018年10月23日
http://current.ndl.go.jp/node/36882
オープン・ピア・レビューは主流になりつつある?
Posted 2017年5月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33962
Nature Communications、査読レポートの公開オプションを恒久的に提供する方針へ
Posted 2016年11月15日
http://current.ndl.go.jp/node/32936
CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤翔 カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1829