米国デジタル公共図書館(DPLA)とEuropeanaが、オンライン文化資源の権利表示を提供するRightsStatements.orgを創設

2016年4月14日、米国デジタル公共図書館(DPLA)とEuropeanaが、RightsStatements.orgを創設したと発表しています。

RightsStatements.orgは、オンライン文化資源の著作権のステータスを交換することを目的に使用する権利表示を提供する取組みであり、DPLAとEuropeanaが、Creative Commons、Kennislandと連携して行なっています。

文化遺産機関やオンライン文化資源を集約するプラットフォームの要望に基づいて開発されており、この権利表示を使用することで、発見したオンライン文化資源の再利用の条件を明確にし、世界中でオンライン文化資源の再利用を促進することを目指しています。

権利表示は、

・Statements for works that are in copyright
・statements for works that are not in copyright
・statements for works where the copyright status is unclear

の3つに分類される11種類が用意されており、機械可読となるようにも設計されていて、11種の権利表示ごとに固有のURIが用意されているほか、Linked Dataとしても利用できます。

DPLAでは連携機関と共に2016年夏から2017年にかけてこの権利表示を実装する予定であり、また、Europeanaでも関係機関との協議の後、2016年の下半期には、既存のライセンスの枠組みである“Europeana Licensing Framework”と統合するとのことです。

Announcing the launch of RightsStatements.org(DPLA,2016/4/14)
http://dp.la/info/2016/04/14/announcing-the-launch-of-rightsstatements-org/

Rightsstatements.org launches at DPLAfest 2016 in Washington DC(Europeana,2016/4/14)
http://pro.europeana.eu/blogpost/rightsstatements-org-launches-at-dpla-fest-in-washington-dc

RightsStatements.org
http://rightsstatements.org/en/

Rights statements(RightsStatements.org)
http://rightsstatements.org/page/1.0/?language=en
※11種類の権利表示が紹介されています。

参考:
米国デジタル公共図書館(DPLA)・Europeana、クリエイティブコモンズの協力を得て、 国際的で総合運用可能な権利表示制定のためのホワイトペーパー(最終版)を公開
Posted 2015年10月7日
http://current.ndl.go.jp/node/29594

米国デジタル公共図書館(DPLA)、Europeana、クリエイティブコモンズのワーキンググループ、 国際的で総合運用可能な権利表示制定のためのホワイトペーパーを公開
Posted 2015年5月12日
http://current.ndl.go.jp/node/28455

Europeanaのデータ利用のライセンシングの枠組みについての文書“Europeana Licensing Framework”が公開
Posted 2011年12月7日
http://current.ndl.go.jp/node/19677