PeerJが投稿者を対象に実施した満足度等の調査結果を公開(記事紹介)

オープンアクセス(OA)雑誌PeerJが、2015年10月後半から11月初旬にかけて実施した、同誌に論文を投稿した著者に対する満足度等の調査結果を、同誌のブログで公表しています。

この調査は2014年11月1日から2015年10月21日の間に、PeerJから論文の採否通知を受け取った責任著者を対象に行ったもので、対象者の中には査読の結果、論文を受理されなかった者も含まれています。回答率は51%で、596人の著者から回答があったとのことです。

集計の結果、回答者の97.5%(論文を受理された者に限れば99.2%)がPeerJを他の同僚にも薦めると回答しており、査読の速度について「非常に速い」または「速い」と回答した者は85%、査読の内容を「非常に有益」または「有益」と回答した者は83%にのぼった、としています。また、2015年の論文を受け付けてから最初の査読結果を出すまでにかかる期間(中央値)は26日間、採録が決定してから出版されるまでにかかる期間(中央値)は著者校正にかかる期間を含めて22日間だった、とされています。PeerJには査読の内容や査読者の氏名を公開する機能もありますが、出版された論文の著者の75%は査読内容を公開しており、査読者の38%は氏名を公開していたとのことです。

Results of the third annual PeerJ author survey(PeerJ blog、2015/11/6付け)
http://peerj.com/blog/post/115284878423/results-of-third-annual-peerj-author-survey/

参考:
PeerJが生涯投稿料モデルに加えて論文ごとにAPCを払うモデルも開始 APCは695ドル
Posted 2015年10月27日
http://current.ndl.go.jp/node/29784

オープンアクセスメガジャーナルに論文を発表しているのはどんな人?(文献紹介)
Posted 2014年4月22日
http://current.ndl.go.jp/node/25983