2012年に創刊され、一度会費を支払うとその後は生涯、論文掲載の権利が得られる生涯投稿料モデルを採用したことで話題を集めたオープンアクセス(OA)雑誌PeerJが、その生涯投稿料を値上げすることを発表しました。
従来、年に1本の論文掲載権を得られるBasic Membershipは99ドル、年に2本の掲載権を得られるEnhanced Membershipは199ドルでしたが、2016年2月22日よりそれぞれ199ドル、299ドルと100ドル値上げするとのことです。この値上げを実施すると同時に、従来は論文掲載決定後に会員となることを決めた場合に支払う必要のあった追加料金(50ドル)は撤廃されます。
なお、値上げ以前に生涯投稿料を支払っている場合、従来どおりの掲載権が保障されるとのことです。また、制限なく論文を投稿・掲載できるUnlimited Membership(399ドル)、論文ごとにAPC(論文処理費用)を支払うモデルを選んだ場合のAPC(695ドル)、機関会員の会費等は据え置くとされています。
New Publication Prices at PeerJ(PeerJ blog、2016/2/15付け)
http://peerj.com/blog/post/115284878682/new-publication-prices-at-peerj/
参考:
生涯投稿料99ドルの査読付きオープンアクセス誌“PeerJ”が2012年秋に創刊
Posted 2012年5月11日
http://current.ndl.go.jp/node/20829
生涯投稿料モデルを採用する査読付きOA誌“PeerJ”が正式発表 料金プランは99ドル・199ドル・299ドルの3種類
Posted 2012年6月13日
http://current.ndl.go.jp/node/21078
PeerJが生涯投稿料モデルに加えて論文ごとにAPCを払うモデルも開始 APCは695ドル
Posted 2015年10月27日
http://current.ndl.go.jp/node/29784