2014年5月13日、欧州司法裁判所(Court of Justice)は、検索エンジンの運営者は、EU市民の過去の個人情報へのリンクを検索結果から削除すべき義務を負う旨の裁定を行いました。
これに対し、Googleでは、削除申請を受け付け、個別にURLを判断し、削除を行ってきたとのことです。Googleでは、2014年7月に外部有識者とGoogleの幹部からなる諮問委員会を立ち上げ、個人の忘れられる権利と知る権利の適正なバランスを検討してきたとのことです。その検討結果をまとめたレポートが2015年2月6日付で公開されました。
諮問委員会は、2014年9月から11月にかけて、スペインのマドリード、イタリアのローマ、ポーランドなど欧州各地で公開のミーティングを計7回開催しており、その動画も公開されています。
The Advisory Council to Google on the Right to be Forgotten
https://drive.google.com/a/google.com/file/d/0B1UgZshetMd4cEI3SjlvV0hNbDA/view
※レポート本文
Advisory Council(Google)
https://www.google.com/advisorycouncil/
※委員会の動画が公開されています。
Searching for the right balance(Google Europe Blog, 2014/7/11)
http://googlepolicyeurope.blogspot.be/2014/07/searching-for-right-balance.html
Right to be Forgotten(Google Europe Blog)
http://googlepolicyeurope.blogspot.jp/search/label/Right%20to%20be%20Forgotten
※Google Europe Blogで、“Right to be Forgotten”のタグが付いている記事
Google、「忘れられる権利」の適用範囲を再検討へ(ITmedia, 2015/1/26)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1501/26/news117.html
参考:
E1585 – 「忘れられる権利」をめぐるEUの裁定とGoogleの対応 カレントアウェアネス-E No.263 2014.07.24
http://current.ndl.go.jp/e1585
E1572 – 「忘れられる権利」と消去権をめぐるEU司法裁判所の裁定 カレントアウェアネス-E No.261 2014.06.19
http://current.ndl.go.jp/e1572
Googleの欧州のプライバシーに基づく検索結果の削除リクエストについての情報公開
Posted 2014年10月15日
http://current.ndl.go.jp/node/27228