2025年10月27日、国際図書館連盟(IFLA)は、LGBTQ+に関する課題を扱う分科会“IFLA LGBTQ+ Matters Section”を設置したことを発表しました。同分科会は、LGBTQユーザに関する研究グループ“IFLA LGBTQ Users Special Interest Group (SIG)”から発展したものです。これは、図書館界全体における包摂性、公平性、多様性の強化に向けたIFLAの継続的な取組における重要な一歩となるとしています。
SIGのメンバーがまとめた、分科会の主な目的は次のとおりです。
・LGBTQ+の利用者と職員を支援する包括的な図書館サービス、コレクション、職場環境の促進
・専門能力開発と知識交換の奨励
・全ての人の平等と情報へのアクセスを推進するための、他のIFLA分科会や国際的なパートナーとの協力
来年度の優先課題として、他の分科会との連携構築、リソースやウェビナーの開発、IFLAのプログラムや活動全体においてLGBTQ+の視点を継続的に明示することを挙げています。
IFLA LGBTQ+ Matters Section: Championing Equality in Libraries Worldwide(IFLA, 2025/10/27)
https://www.ifla.org/news/ifla-lgbtq-matter/
参考:
国際図書館連盟、LGBTQユーザに関する研究グループを設置(2013年12月25日)
https://current.ndl.go.jp/car/25148
