2023年7月24日、欧州研究図書館協会(LIBER)が、国際図書館連盟(IFLA)が実施している2024年の世界図書館情報会議(WLIC)・IFLA年次大会の開催地決定に関する諮問型投票(Advisory referendum)で、反対に票を投じると発表しました。
同投票は2024年のWLICの開催地としてアラブ首長国連邦のドバイを選定する決定に関してIFLA会員の助言を求めるもので、投票の結果に拘束力はありません。
発表では、LIBERが、学術の独立性や多様性、公平、インクルージョン、連帯、誠実さ、透明性、利用者の権利などの価値観を推進するとともに、あらゆるトピックについてオープンで自由な議論の機会を創出することに尽力していることを強調し、WLICの開催地としてドバイを選定する決定は、LGBTQ+の利用者に関する研究会(LGBTQ+ Users Special Interest Group)に関するプログラム内の議論を大幅に制限するものであり、自由な議論の場を保証しているとは言えないと述べられています。
LIBER releases position statement on the IFLA WLIC in Dubai(LIBER, 2023/7/24)
https://libereurope.eu/article/liber-releases-position-statement-on-the-ifla-wlic-in-dubai/
Advisory Referendum on IFLA WLIC 2024(IFLA, 2023/7/5)
https://www.ifla.org/news/advisory-referendum-wlic-2024/
参考:
国際図書館連盟(IFLA)、WLIC 2024の開催地決定に関する諮問型の投票を実施 [2023年07月19日]
https://current.ndl.go.jp/car/185239