【イベント】令和7年度文化遺産国際協力コンソーシアムシンポジウム「紛争からの復興と文化遺産」(11/30・東京都、オンライン)

2025年11月30日、令和7年度文化遺産国際協力コンソーシアムシンポジウム「紛争からの復興と文化遺産」が東京大学弥生講堂(東京都文京区)における会場参加とオンラインにより開催されます。文化庁と文化遺産国際協力コンソーシアムが主催します。

シンポジウムは、国の復興や社会の再建において重要となる文化復興の意義を改めて強調することで、復興支援として有形・無形の文化遺産保護分野の支援が不可欠であるとの認識を醸成することを目的とするとあります。そして、今日の状況下における文化遺産国際協力の在り方について考えるとしています。

主なプログラムは次のとおりです。

●基調講演「紛争からの復興と文化遺産:国際社会の役割とは」
 星野俊也氏(国連システム合同監査団監査官/大阪大学名誉教授/元国連日本政府代表部大使)

●講演1「日本の中東外交と文化遺産の保護」
 松本太氏(一橋大学国際・公共政策大学院教授/前駐イラク大使/元駐シリア臨時代理大使)

●講演2「カンボジアにおける遺跡保存と地域発展」
 下田一太氏(文化遺産国際協力コンソーシアム東南アジア・南アジア分科会委員/筑波大学芸術系教授)

●講演3「パルミラ遺跡の破壊を契機とするシリア人人材育成と遺跡復興に向けた活動」
 西藤清秀氏(文化遺産国際協力コンソーシアム運営委員/奈良県立橿原考古学研究所技術アドバイザー)

●パネルディスカッション
 モデレーター:清岡央氏(読売新聞東京本社解説委員)
 コメンテーター:關雄二氏(文化遺産国際協力コンソーシアム会長/国立民族学博物館館長)
 パネリスト:上記登壇者

参加費は無料で、会場参加の定員は250人です。会場参加、オンラインともに事前の申込みが必要です。

令和7年度文化遺産国際協力コンソーシアムシンポジウム「紛争からの復興と文化遺産」を開催します(文化庁, 2025/10/27)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/94287501.html
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/94287501_01.pdf
※二つ目のURLはチラシを含む報道発表資料[PDF:5ページ]です。

参考:
国際公文書館会議(ICA)・国際博物館会議(ICOM)・国際記念物遺跡会議(ICOMOS)・国際図書館連盟(IFLA)、武力紛争や政情不安定時における文書館、図書館、博物館及び遺跡の保護に関する宣言を共同で発表 [2024年06月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/220996

E2238 – 文化遺産の意図的な破壊―人はなぜ本を焼くのか―<報告>
カレントアウェアネス-E No.387 2020.03.12
https://current.ndl.go.jp/e2238

E1861 – 文化遺産国際協力コンソーシアム設立10周年
カレントアウェアネス-E No.315 2016.11.24
https://current.ndl.go.jp/e1861