EIFLの交渉によるオープンアクセス契約に基づく2023年のオープンアクセス出版の状況(記事紹介)

2024年12月2日付けで、開発途上国において図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組む非営利団体EIFLのブログに、EIFLの交渉によるオープンアクセス(OA)契約に基づく2023年のOA出版の状況に関する記事“EIFL agreements lead to increase in OA publishing”が掲載されています。

EIFLの交渉によるOA契約に基づき、2023年には、契約の対象となる国の該当機関に所属する著者は、ジャーナル2,458誌において論文処理費用(APC)を免除又は割引されて出版することが可能となっていました。結果として、対象国の著者によるOA論文が1,746件出版され2022年から4%増加したこと、論文の大半(85%)はフルOAジャーナルに掲載され、ハイブリッドジャーナルに掲載されたのは15%であったこと、論文の90%以上はAPC全額免除で出版されたことなどが紹介されています。

EIFL agreements lead to increase in OA publishing(EIFL, 2024/12/2)
https://www.eifl.net/blogs/eifl-agreements-lead-increase-oa-publishing

参考:
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)ら、気候変動に関する論文のオープンアクセス化を目指すキャンペーンを開始 [2024年10月23日]
https://current.ndl.go.jp/car/228684

EIFL、ジャーナルの選び方に関する研究者・図書館員向けのガイドを公開 [2024年09月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/226027

EIFL、アフリカにおけるダイヤモンドオープンアクセスジャーナルの現状に関する報告書を公開 [2024年08月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/223593

EIFL、2022年の年次報告書を公開 [2023年05月24日]
https://current.ndl.go.jp/car/182137

CA1800 – EIFL:その組織と活動 / 井上奈智
カレントアウェアネス No.317 2013年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1800