EIFL、Brill社と3年間の契約を新たに締結:途上国に対して割引価格によるジャーナルコレクションへのアクセス及び論文処理費用(APC)の免除・割引を提供

2020年10月20日、途上国において図書館を通じたデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFLは、オランダの学術出版社Brill社と2023年12月31日までの3年間を契約期間とする新たな契約を締結したことを発表しました。

同契約により、EIFLと提携する23か国の図書館は、人文社会科学・法学・生物学分野の300誌以上のタイトルを含むBrill社のジャーナルコレクションを割引価格で利用することが可能になります。

また、EIFLと提携する37か国の研究者は、同社の314誌のハイブリッドジャーナルまたは完全オープンアクセス(OA)ジャーナルで、自身の論文をOA公開する際に論文処理費用(APC)の免除または割引の適用を受けることができます。APCの免除は18か国に適用され、50%から80%のAPCの割引は19か国に適用されます。APCの免除・割引は著者から申請する必要はなく、論文投稿時にOA公開のオプションを選択すると自動的に適用を受けることができます。

EIFL and Brill sign three-year journals agreement(EIFL,2020/10/20)
https://eifl.net/news/eifl-and-brill-sign-three-year-journals-agreement

Brill Journals(EIFL)
https://eifl.net/e-resources/brill-journals

Brill APCs for open access publishing(EIFL)
https://eifl.net/apcs/brill-apcs-open-access-publishing

参考:
CA1800 – EIFL:その組織と活動 / 井上奈智
カレントアウェアネス No.317 2013年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1800

Taylor & Francis社とEIFLが、開発途上国の研究者が、APC(論文処理費用)の大幅な値引きもしくは無料で、研究成果をオープンアクセス(OA)で公開できる協定を締結
Posted 2015年11月13日
https://current.ndl.go.jp/node/29964