米国のFinca Vigia財団が、アーネスト・ヘミングウェイのキューバでの邸宅“Finca Vigia”に保管されていたレポートや資料のデジタル化を支援してきたこと、またそれらをボストンのジョン・F・ケネディ図書館のヘミングウェイコレクションに追加し同館で公開する予定であることを発表しました。デジタル化された資料は、約2000点あり、この中には、ヘミングウェイの旅の記録を示すパスポートや、「老人と海」等の作品へのコメントが書かれた手紙等、これまでキューバ以外では見ることができなかった資料が含まれているそうです。公開は今年末となるようです。
AP通信社の記事には、ヘミングウェイを担当した編集者Maxwell Perkins氏の孫であるJenny Phillips氏が2004年にFinca Vigiaを訪れ、邸宅が荒れて多くの資料が地下に置かれている状態を知り、保存のためにFinca Vigia財団を設立した経緯等が紹介されています。Finca Vigiaの修復作業は続いており、ヘミングウェイの蔵書やオリジナル資料を保存するための、図書館レベルの空調設備がある新しい建物も建築予定とのことです。
New Hemingway Materials From Cuba to Be Released by Finca Vigía Foundation(Finca Vigia Foundation, 2013/5/1付け)
http://fincafoundation.org/news-press-5-6-2013.html
Items from Hemingway’s Cuba home go to JFK Library(AP 2013/5/6付け)
http://bigstory.ap.org/article/items-hemingways-cuba-home-go-jfk-library