米・マサチューセッツ工科大学出版局、学術単行書のオープンアクセス化を目指すプログラム“Direct to Open”(D2O)の成果をまとめた報告書を発表

2024年5月16日、米・マサチューセッツ工科大学出版局が、“Direct to Open”(D2O)プログラムの成果をまとめた報告書をウェブサイト上で公開しました。

D2Oは米国の大学図書館を始めとする図書館及び図書館コンソーシアムの共同出資によって、学術単行書の持続可能なオープンアクセス(OA)化を目指すプログラムとして、2021年に立ち上げられました。

報告書では、D2Oプログラムの主な成果として、プログラム開始から3年間で240タイトルがOA化されたこと、D2Oのタイトルは引用数・利用回数ともに非OAのタイトルを上回っていたこと、タイトル全体の総ダウンロード数が48万3,623回であったことなどが挙げられています。

MIT Press releases Direct to Open (D2O) Impact Report(MIT Press, 2024/5/16)
https://mitpress.mit.edu/mit-press-releases-direct-to-open-d2o-impact-report/

Direct to Open Impact Report(MIT Press)
https://mitpress.mit.edu/open-access-at-mit-press/d2o-impact-report-2024/

参考:
米・マサチューセッツ工科大学出版局、“Direct to Open”(D2O)の2024年分の年間資金調達目標額を達成したと発表:2024年分の全学術単行書79タイトルをOA化へ [2024年02月05日]
https://current.ndl.go.jp/car/209860

E2518 – D2O:大学出版局と図書館の連携による学術単行書のOA化モデル
カレントアウェアネス-E No.439 2022.07.21
https://current.ndl.go.jp/e2518