米・マサチューセッツ工科大学出版局、“Direct to Open”(D2O)の2024年分の年間資金調達目標額を達成したと発表:2024年分の全学術単行書79タイトルをOA化へ

2024年1月22日、米・マサチューセッツ工科大学出版局(MIT Press)が、“Direct to Open”(D2O)の2024年分の年間資金調達目標額を達成したと発表しました。

D2Oは、図書館の共同出資により学術単行書の持続可能なオープンアクセス(OA)化を実現するためのモデルであり、2021年に開始されました。現在は運用3年目に当たります。

D2Oが期限内に目標額を達成したのはモデル開始後初とあります。年間資金調達目標額を達成したことで、2024年分として予定されていた全学術単行書等79タイトルが年内にOA化されるとしています。

発表の中では、これまでにD2Oモデルを通して学術単行書162タイトルがOA化されたことなどが紹介されているほか、2024年分として今後OA化されるタイトルも挙げられています。

MIT Press’s Direct to Open reaches annual funding goal, opens access to full list of 2024 monographs(MIT Press, 2024/1/22)
https://mitpress.mit.edu/mit-presss-direct-to-open-reaches-annual-funding-goal-opens-access-to-full-list-of-2024-monographs/

参考:
米・マサチューセッツ工科大学出版局、“Direct to Open”(D2O)モデルにより学術単行書等82点をオープンアクセスで公開すると発表:2023年分として [2023年08月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/190798

E2518 – D2O:大学出版局と図書館の連携による学術単行書のOA化モデル
カレントアウェアネス-E No.439 2022.07.21
https://current.ndl.go.jp/e2518