Elsevier社、G20諸国における研究動向を分析した報告書を公開:グローバル・サウスの成長が顕著

2023年7月12日、Elsevier社が、G20諸国における研究動向を分析した報告書“Fostering collaboration: a study of scientific publications with authors in G20 countries”を公開したと発表しました。

報告書は、6月にインドで開催されたG20閣僚会合に合わせて作成されたものであり、G20加盟国のうちの19か国の科学的成果が分析されています。Elsevier社により、約2万の機関に属する研究者の約2,500万件の科学出版物が調査されたとあります。

調査結果の注目すべき点として、インドが初めて英国を追い抜き、中国、米国に次ぐ世界第3位の研究生産国となったことが挙げられています。また、G20諸国すべてが過去30年間で科学的能力において大きな成長を遂げ、特にグローバル・サウスの国々の成長が顕著だったとあります。

1999年から2022年の間に、インドの著者による科学出版物は11.2%、中国は14.7%、サウジアラビアは16%、インドネシアは20.1%毎年増加したとあります。過去10年間では、世界の研究成果物の年間平均増加率が3.6%であったのに対し、インドネシアは26%、サウジアラビアは17%、南アフリカは7.8%増加しました。また同様に、中国とインドの研究成果物の年間平均増加率はそれぞれ9.3%と9.7%で、米国の0.5%を大幅に上回ったとしています。

Elsevier Releases Latest Industry Study Revealing Surprising Growth Trends from the Global South Among G20 Nations(Elsevier, 2023/7/12)
https://www.elsevier.com/about/press-releases/research-and-journals/elsevier-releases-latest-industry-study-revealing-surprising-growth-trends-from-the-global-south-among-g20-nations

Fostering collaboration: a study of scientific publications with authors in G20 countries [PDF:60ページ]
https://www.elsevier.com/__data/assets/pdf_file/0011/1364528/G20-report-June-2023version-19th-July.pdf

参考:
トムソン・ロイター、G20諸国の研究パフォーマンスに関するレポートを発表 過去10年で日本の論文シェアは3.6%減、論文あたりの被引用数は20%増 [2014年04月22日]
https://current.ndl.go.jp/car/25974