米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、国内の図書館およびアーカイブの活動支援のために総額約2,000万ドルの助成を実施

2023年7月27日、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、国内の図書館とアーカイブを支援するための64件の取組に対する総額 2,036万3,297ドルの助成の実施を発表しました。

IMLSの助成は、2023年度中に「図書館に対する全国リーダーシップ補助金プログラム(National Leadership Grants for Libraries Program)」、「ローラ・ブッシュの21世紀図書館員プログラム(Laura Bush 21st Century Librarian Program)」の2つのプログラムを通して行われています。

「図書館に対する全国リーダーシップ補助金プログラム」は、図書館・アーカイブズ分野が直面する重要課題に取組、活用の見込まれるツール・研究成果・モデル・サービス等に関する理論や実践を発展させる可能性のあるプロジェクトへの支援として実施されます。コネチカット州立大学が8つの公共図書館と協力して取り組む、十分なサービスを受けていない住民へのデジタルナビゲーションサービスを地域で共有するための実践可能なモデルの設計及び実装など、33のプロジェクトに対して総額1,174万8,163ドルの助成が行われています。

「ローラ・ブッシュの21世紀図書館員プログラム」は、米国民の多様な学習・情報ニーズに対応できる次世代の図書館員養成の支援として実施されます。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校による、アクセシブルなデータキュレーションや包摂的なデータ可視化支援のためのデータキュレーターと目の不自由な利用者のニーズの調査など、31のプロジェクトに対して総額861万5,134ドルの助成が行われています。

IMLS Announces $20 Million Investment in U.S. Library and Archive Initiatives(IMLS,2023/7/27)
https://imls.gov/news/imls-announces-20-million-investment-us-library-and-archive-initiatives

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、全米博物館・図書館サービスメダル2023を発表 [2023年06月08日]
https://current.ndl.go.jp/car/183002

E2511 – 米国博物館・図書館サービス機構の2022-2026年度戦略計画
カレントアウェアネス-E No.438 2022.07.07
https://current.ndl.go.jp/e2511

豊田恭子. 米国のIMLSが戦略的5か年計画で描くこれからの図書館像-地域変革における触発機能-.
カレントアウェアネス. 2021, (348), CA2000, p. 16-19.
https://current.ndl.go.jp/ca2000