米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、国内の図書館およびアーカイブの活動支援のために総額約2,100万ドルの助成を実施

2022年7月28日、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、国内の図書館とアーカイブを支援するための71件の取組に対する総額 2,118万9,566ドルの助成の実施を発表しました。

IMLSの助成は、2022年度中に「図書館に対する全国リーダーシップ補助金プログラム(National Leadership Grants for Libraries Program)」、「ローラ・ブッシュの21世紀図書館員プログラム(Laura Bush 21st Century Librarian Program)」の2つのプログラムを通して行われています。

「図書館に対する全国リーダーシップ補助金プログラム」は、図書館・アーカイブズ分野が直面する重要課題に取組、活用の見込まれるツール・研究成果・モデル・サービス等に関する理論や実践を発展させる可能性のあるプロジェクトへの支援として実施されます。イェール大学バイネッキ貴重書・手稿図書館が取り組む、米国初のアーカイブ・アクセッショニングのベストプラクティスの開発など、39のプロジェクトに対して総額1,147万266ドルの助成が行われています。

「ローラ・ブッシュの21世紀図書館員プログラム」は、米国民の多様な学習・情報ニーズに対応できる次世代の図書館員養成の支援として実施されます。テキサス大学オースティン校情報学部(School of Information)による、人工知能とデータサイエンスの専門知識を持つ次世代の図書館情報学教員の教育・指導など、32のプロジェクトに対して総額971万9,300ドルの助成が行われています。

IMLS Announces $21 Million Investment in U.S. Library and Archive Initiatives(IMLS,2022/7/28)
https://www.imls.gov/news/imls-announces-21-million-investment-us-library-and-archive-initiatives

参考:
米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)、国内の図書館活動支援のために総額約1,820万ドルの助成を実施
Posted 2020年8月4日
https://current.ndl.go.jp/en/node/41659

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、全米博物館・図書館サービスメダル2022を発表
Posted 2022年6月17日
https://current.ndl.go.jp/node/46337

E2511 – 米国博物館・図書館サービス機構の2022-2026年度戦略計画
カレントアウェアネス-E No.438 2022.07.07
https://current.ndl.go.jp/e2511

豊田恭子. 米国のIMLSが戦略的5か年計画で描くこれからの図書館像-地域変革における触発機能-. カレントアウェアネス. 2021, (348), CA2000, p. 16-19
https://current.ndl.go.jp/ca2000